もうすぐ初めての単行本の発売日なのではしゃいだ文章を投下します。
自分の漫画が本になって、見本を数冊もらったから重ねてみて、目の前の質量にドキドキします。
台所の計量計に1冊乗せて、表示された重さを発行部数で掛けてみたら2トン軽く越えました。重たい。
本の三辺の長さを測って発行部数の総体積を計算したら約5立方メートルでした。でかい。
ポッと出の新人が発行してもらった発行部数からの値です。商業の規模ってこういうことか~。
私は学校で個人制作映像を作り、卒業後はWEB制作の会社に就職し、WEBで漫画を描きだしました。
映像作品は手のひらサイズのDVテープに収めて教授に提出するものでした。
WEBとWEB漫画はアップロードしたらどこでも見られます。データはサーバーにアップして持ち運ばない。
誰かに見てもらえるかは別として、脳内妄想を公開するだけだったら、PCとネット環境とメディア機器が少々あれば一人でできてしまう。そんな平成20年代後半。
自分の本を手にとって、本には”質量”があるなあとしみじみ思いました。縦横高さに幅を持ち、手を離せば落っこちる。
新潮社さんの倉庫を、書店の売り場を、購入された方の本棚を、1冊あたり1冊分狭くしてしまう質量です。
本の内容は著者の脳内妄想です。脳内妄想を書籍化できる尺まで連載できたのは、誌面アンケートなどで応援してくださった読者様のおかげです。本の重みそのものは編集部さんや営業さんや印刷所さんや流通に関わる方々、書店員さんからのお届け物です。より多くの人の手に届き、めくられて読まれるために存在する、人手のかかった贅沢な質量です。
ありがたいな~!
販売金額と質量に見合う脳内妄想ができてたらいな~
なるべく沢山の本棚におじゃまできればいいな~
あわよくばもっと質量が増えればいいな~
…寝る前に色々考えるここ数日です。
まあ電子書籍もWEBも映像も大好きなんですが!
要は!おかげさまで本になったよ!!やったー!!!
でも買って読んでもらえないとまったく意味が無いのでここがスタートでここからが頑張りどころです。
平成28年2月9日は私の初めての単行本の発売日なので、どうかよろしくお願いします。
月刊コミック@バンチ3月号(1/21発売)に「兎が二匹」第7話が掲載されます。
お近くの書店にない場合はamazonや楽天でも買えます。
詳細は特設サイトをご確認ください http://yamauta.o0o0.jp/usagi2/#magazine
12月発売の月刊コミック@バンチ2月号で『兎が二匹』はコミックス化作業のためのお休みをいただいております。
1月発売号でまたよろしくおねがいします!
なお1月発売号掲載の兎が二匹 第七話は、第一話を復習することで倍楽しめます。お正月休みにぜひ読み返してみよう!
第一話や短編版が読める特設サイト↓
http://yamauta.o0o0.jp/usagi2/